ChatGPT所感

 少し前から使っているChatGPTの使用感の所感です。

 IT関連の仕事をしていることもあり技術的な質問を投げかけてみたが、通り一遍等の回答しか帰ってこず、なんだかモヤッとした。これは質問に対して的確な回答をしているのだが、その回答の内容が浅く、検索エンジンで普通に検索する方が、まだマシな情報が得られるのではないかと感じたことによる。AIが回答しやすい文で質問を出来ていない可能性は十分あるが、それにしてももう少し掘り下げて回答してほしいものだ。

 解答結果の質まで求めるとモヤっとするのだが、要約までしか出ないと割り切って使うと、検索エンジンの代わりとして活用できた。Webサイトの検索を行った場合、それぞれのWebサイトの内容を確認し正しい情報を取捨選択する必要がある。その辺りをChatGPTに任せることで、作業効率はぐっと上がった。Web検索する感覚でChatGPTに問いかけると概ね正しい解答を見つけらており、ハルシネーションが発生することはある物の思ったより少ない。

 まとめると、システム的な内容を問うとハルシネーションが起きやすく、間違った手順や曖昧な解答、何度も同じことを繰り返し解答するなど、時間を費やすのみで結果が得られない。ただし、情報を収集して要約させ、必要に応じて情報ソースを紹介する様に促すと、効率よく活用できた。

 DALI-Eによる画像生成も試してみた。以下の図は「運用検証と実機検証の違いをイラストで説明したい。イラストを描けるか?」とChatGPTに問うと出力された画像だ。


イラストが完成しました。左側には、コンピュータを使ってソフトウェアをシミュレーションし、テストしている人が描かれており、「運用検証」とラベル付けされています。右側には、実際のハードウェアデバイス(スマートフォンなど)を使用してテストしている人が描かれており、「実機検証」とラベル付けされています。このイラストは、運用検証と実機検証の違いを視覚的に説明しています。


 ChatGPTにとっては分かりやすく描画したつもりなのですが、人間には左右の図の違いがいまいちわかりません。そこで「もう少し表現をわかりやすく出来ますか?」と再度といました。


イラストをより分かりやすく改善しました。左側には、複数のコンピュータモニターを使ってシミュレーションやテストを行っている人が描かれており、「運用検証」とラベル付けされています。ソフトウェアやデータ、コードを象徴するアイコンも含まれています。右側には、スマートフォンやタブレットなどのさまざまな物理デバイスを使ってテストを行っている人が描かれており、周囲にはツールや計測機器も配置されています。「実機検証」とラベル付けされています。両方の方法の違いを強調するために矢印や線も追加されています。


 指示が曖昧なこともありますが、人間で有れば、ここまでわかりにくく作画することは無いでしょう。こういったところがまだまだ使えるレベルには達していないことがわかります。