遠隔授業所感

教授編(※一教員としての感想です)

 この春から、現在も続くコロナ禍で、大学の授業の携帯は様変わりしている。私の授業はLinuxベースでLAMPを構築することが基本のパソコン実習なのだが、この授業についても例にもれずビデオオンデマンドでの授業となった。

 Linux操作のパソコン実習をビデオオンデマンドで行ってわかってきたことは、コマンドの入力ミスでエラーが出た場合の対処が一人で出来ず行き詰る学生がちらほら出てくることだ。行き詰ったとき、教員に問い合わせを行う能動的な学生は問題ないのだが、引っ込み思案など受動的となりがちな性格をしている学生においては、ここで授業について来ることが難しくなる。簡単な対策としてZoomなどのライブ授業を間に入れる方法があるが、これに関しても、受動的となりがちな学生においては発言が少ない又は全くないため、その学生の状況を教員が把握すべは無い。また、学生の環境が整っている必要があり、不平等とならないよう配慮が必要だ。

 理想論でしかないかもしれないが、Zoomでの参加が難しい学生に対しては、チャットなどで出来る限り会話に近いレスポンスで学生をフォローすることだろう。しかしこれには24時間365日待機している必要があり教員の負担が大きくなるのは目に見えている。学習効率を取るか教員の負担を軽くするか、落としどころを見極めるのはこれからの課題である。